自宅でトレーニング③ 犬の甘咬み | ブログ | ふくま獣医科病院
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自宅でトレーニング③ 犬の甘咬み

2020/05/27

ワンちゃんもネコちゃんも、甘咬みは特に若い時期に多く見られ、成長とともに自然となくなることもあります。皆さまのペットは甘咬みをしますか?また、甘咬みをした時はどのように対応していますか?

「家族や他人、他の動物を傷つけないようにペットをしつける」

これは動物を飼育する上で、愛するペットが私達人間社会の中で幸せに生活する上で一番大切なことです。たとえ攻撃の意思がない行動だとしても「人の手足は咬んだらダメよ」と早期に正しい方法で教えてあげましょう!

※注意

今回ご紹介するのは、遊びの延長で見られる「甘咬み対策」です。「嫌な事をしたら咬む」「ウ~と威嚇している」などの場合は対応が全く異なります。下記のトレーニングは行わず直接ご相談下さい。

 

ポイント① 噛むことはワンちゃんのお仕事

実はワンちゃんにとって、噛むことはお仕事。

毎日欠かせない、とても大切な日課なのです。特に子犬は色々な物を噛んで日々学習していきます。人の手足を咬んではいけませんが、物を噛むことは健やかな成長に必須であることをまず心にとどめておきましょう。

 

ポイント② 毎日、本人が喜んで噛む物を与える

噛むことがお仕事なのですから「あれもこれも噛んではダメ」はワンちゃんにとって大きなストレスです。机の脚やコードなど、噛んでほしくない物をかじり始めるでしょう。

勝手に楽しい(飼い主さんにとっては困る)遊びを見つける前に、こちらからお仕事を与えましょう。毎日ワンちゃんが喜んで噛む物を十分に与え、噛みたい気持ちを発散させて下さい。

デンタルガムはお口のケアにもなるので一石二鳥です♪

ここで気をつけて頂きたいのが

安全に与えられる物であること(破損した欠片を食べない、丸飲みしない…)

②本人が喜んで噛む物であること

この二点を確認してから与えましょう(^^)

 

ポイント③ 手足を使った遊びをしない

押し合いっこのような遊びや、靴下を脱がせる、などの遊びは「手足を噛んでちょうだい」と教えるようなものです。ペットと遊ぶ時は必ずおもちゃを使いましょう。

遊び中に咬みやすい子は長めのロープを使うなど咬まれない工夫をしましょう♪

 

ポイント④ 甘咬みをしたらすぐさま別室へ

遊びの延長で興奮している時、飼い主さんが帰宅して大喜びの時。

ついついテンションが上がって甘咬みをしてしまう時もあるでしょう。そんな時は「あ!」と言ってすぐさま別室に行き姿を消しましょう。そして10秒ほどしたらお部屋に戻り「お座り」など合図を出します。合図に従えたら沢山誉めて遊んであげましょう♪これをひたすら繰り返します。

「手足を咬む→飼い主さんがいなくなって悲しい→咬まないようにして遊べはいいんだ!」

とワンちゃんに学習させます。

※これは甘咬みにのみ有効です。それ以外の状況で咬む場合は悪化しますので行わないで下さい。

ここで大切なのは甘咬みした時は毎回することと、家族全員が行うことです。

甘咬み対策は短期集中。1週間で治すつもりで取り組みましょう!上手くいかない時、改善しない場合は直接ご相談下さい。

 

エネルギー発散も大切です♪一日中走り回れるパワーがあることをお忘れなく(^^)