自宅でトレーニング② エネルギー発散でいたずら防止 | ブログ | ふくま獣医科病院
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自宅でトレーニング② エネルギー発散でいたずら防止

2020/05/20

緊急事態宣言が解除されましたが、当院では引き続き、皆さまに新型コロナウイルス対策のご協力をお願いしております。

パピークラスなど各種レッスンも、今月いっぱいは受付を行わずブログでの情報発信のみとさせて頂きます。トレーニングの基礎となる部分をご紹介しておりますので、特に子犬を飼い始めた方はご参考に(^^)

今日はペットの「いたずら対策」です。

 

自宅に帰ったらこんなことに…。掃除するのもゲンナリ。

さらに盗み食いをしたのか、吐いてぐったりしている…‼‼なんて事になったら困ったどころではありません。

 

ポイント① 何よりもエネルギー発散!

特に元気いっぱいでお留守番の時間も長い子は、上手にエネルギーを発散させる必要があります。

ここで一番大切なのは、「ほとんどのいたずらは正常な行動である」と理解することです。ゴミ箱あさりや破壊行動は、ペットにとって正常な探索行動であり、心の成長に必要な「遊び」の一つです。いたずらされる前に飼い主さんから「ペットが大喜びで熱中するお仕事」を与えましょう。

まずはじめに「我が家のペットは何をするのが好きなのか?」「この子の心を大きく動かすものは何か?」を観察しましょう。ご飯、お散歩、遊び…その子によって熱中するものは様々です。まずはこれを把握しましょう。

 

ポイント② 食事の時間を有効活用!

多くの動物にとって食事はとても大切で、心を大きく動かします。野生ではワンちゃんもネコちゃんも、食べ物を手にするのは一日がかりの大仕事です。

毎日効率よくエネルギーを発散させるために、食事はお皿から与えず頭と体を使わせましょう。

このように一粒ずつ床にバラ撒いたり、投げてあげれば狩りの気分が味わえ狩猟本能が満たされます。

知育トイと呼ばれるおもちゃも販売されていますので、そちらを活用するのも良いでしょう。

※注意

知育トイを使う時はまず飼い主さんがしっかり観察できる時に与え、安全に使用できるか必ず確認して下さい。

 

ポイント③ ペットも自粛は退屈

ずっと家にいて、会う人も毎日同じ。これは思っている以上に疲れがたまりますね。そして退屈です。

室内飼いのペットもある程度の社会的な刺激が必要です。他の動物が苦手な子にドックランはお勧めしませんが、外の匂いを嗅いだり、日の光を浴びたり、外の景色を見せることはとても大切です。今はお散歩も行きにくいと思いますが、できる範囲の刺激を与えてあげましょう。

 

この他にも環境整備など必要な対策はありますが、「何より一番エネルギー発散が大切」「いたずらは正常行動」と理解することが重要です。十分な発散がされているとその他の問題行動(甘咬み、食糞、吠え…)の解決にも繋がります。

「ペットの心を大きく動かすのは何か?」

改めて観察してみてはいかがでしょうか(^^)