尿石症(尿路結石症)-前編- | ブログ | ふくま獣医科病院
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尿石症(尿路結石症)-前編-

2021/01/08

こんにちは。最近は寒い日が続きますね。

冬にちなんで今回は特に冬に多くなる尿石症についてのお話をさせていただきます。

 

みなさんは今回おはなしする尿石症という病気を聞いたことはありますか?

尿石症とは名前の通り、オシッコの中に石(結石)ができる病気です。

初めて聞く方は「オシッコの中に石なんてできるの?」と思われるでしょうが、本当です!

膀胱の中でオシッコの成分の一部(主にミネラル成分)が結晶になって、結晶が集まることで石(結石)になります。

なので、石は始めから膀胱にあるわけではなくて顕微鏡でしか見えない小さな結晶が少しずつ集まって写真のような大きな石(結石)に成長していきます。

では、石ができたらどうなってしまうでしょうか?

石ができてしまうと、膀胱の中を傷つけ膀胱炎を引き起こします。

また、特に男の子の場合は尿道(オシッコが通る道)が狭いので石が詰まってしまうことがあります。

そうなると詰まっている石が邪魔してオシッコを出したくても出せなくなってしまうのです。

 

ペットは体調が悪くてもSOSを出せないので小さな異変に早く飼い主さんが気付いてあげられることが大切です。

症 状

・オシッコが乾いた後ザラザラ、キラキラしている

・何回もトイレに行く ・トイレに行くのにほとんどオシッコが出ていない

・トイレにこもって痛そうに鳴く ・血尿 ・陰部をしきりに舐める

・石が詰まり尿が出なくなると…元気・食欲がなくなる(ぐったりする)

 

もしも当てはまる症状があれば詳しくはスタッフにお尋ね下さい!

次回は尿石症の後編 お家でできる対策・ごはん(療法食)について